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目を疑ったニュース。

ダウンロード、海賊版は禁止 政府、著作権法改正を検討(asahi.com)」

正直コレは呆れる。痛いニュースの記事でも指摘されているけど、正規品と海賊品の区別がつかない場合、もしくは騙されて海賊品を掴まされた場合も逮捕されてしまう。ダウンロードだけで。

さらには、ブラウザに表示するだけでもダウンロードは行っているんですよ。データをインターネットから『ダウンロード』しない限り、Web上の情報にアクセスできるはずがない。もし違法な画像を閲覧してしまったら、その時点で逮捕されうるというわけです。ヘタすれば、ハードディスクに残るキャッシュファイルさえ逮捕の証拠になるかもしれません。

実際、このような仕組みさえ知らない場合、無知が故に逮捕されうるわけで。しかし『知らなかった』が通じるのであればこの法律に実効性がなくなります。全て知らなかったものとしてしまえばいいわけですし、それが真実かどうかの判定をどうするのか、判定せず全て違法にすれば逮捕者続出。こんな法改悪が成立するとは思えませんが、『管理規制主義』が横行するきっかけになりうるかもしれません。いずれにせよ、百害あって一利無し。

そもそも、コンテンツ産業の育成のために著作権保護の法律を強化するという発想からしてアウト。クリエイターがンな保護されてるからって創作意欲に影響することなぞほぼないと言い切ってもおかしくないかと。恩恵を得るのはそれを著作物を管理して著作権使用料を搾り取るカスラック等々の権利管理団体でしょう。P2P等の違法行為に関しては一考の余地があるかもしれませんが、少なくともやたらと法律で縛ればいいっていう話ではないのは確か。弊害が大きすぎます。コンテンツ産業育成=著作権保護強化ではないのですよ。明らかにコンテンツへの不信感から来る消費の鈍化、宣伝効果の低下が分かります。

つまり海外での日本の漫画やアニメの評価が高い、というのも一部に違法コンテンツの宣伝効果があるというのは認めざるを得ないところだと思います。違法は違法なのでそれは取り締まられて然るべきなのですが、これを上手くビジネスモデルに変えられないかと知恵を絞った方が遙かに生産的。YouTubeを広告として使った無料配信ビデオの配信もそういったビジネスモデルとして出てきた先進的な例ではないかと。

現行の著作権法がもう現状に合っていないのではとも思います。デジタル技術の発達によって情報の劣化が少ないままに複製を作ることが容易になったのも事実です。しかし、それでコンテンツ産業が鈍化したのかといえばそれは疑問視せざるを得ず、創作意欲が減じるかと言えば断定的に言い切るのは困難です。むしろ育成を視野に入れるならば、保護期間を短くし、利用者の手に渡りやすくするほうが宣伝効果を期待できます。著作権による既存利益に頼るより、プロモーションを工夫してより利益を上げることも可能ではないでしょうか。

この分野は既に企業に属さなければ為し得ないものではないので、個人による活動を奨励してみても良いかもしれません。それこそ真面目に育成を考えるのであれば、文化賞等々に賞金を設けるとか、奨学金制度を導入するとかもアリではと思います。既得権益死守企業を守るためだけの法律より、そのような『個々のクリエイター』を支援する方に動いた方がまだ発展が期待できると思いますけどね。本当に製作者の創作意欲を考慮するならば。

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