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小2女児プール死亡事故 ヘッドライン(Yahoo!ニュース)

先月31日に起きたプール事故。メディアにて相当に大きく取り扱われていたようで、プール監視のバイトをする身分としては残念な気持ちになります。これを受けて勤務先のプールでも吸排水口の総点検が実施され、二重網構造になっていなかったことから、上層部の会議によっては一定期間閉鎖もあり得る、とのことでした。うちのプールでは吸排水口に関わる事故というのは過去にも起きていませんが、ボルトの台座が欠けていたり、ナットの形状がバラバラだったりと、緊急性ないものの安全面からみてどうかと考えさせられる状態だったようです。

またニュースにある監視員の教育状態に関することですが、泳げない・緊急時の行動手配が分からない、などはお粗末すぎて話になりませんな。高校生アルバイトということから夏休みの小遣い稼ぎ目当てだと推測できますが、最低限の救急救命法の受講と連絡体制の整理はしておいてほしいものです。私はダイビング部に在籍してレスキューダイバーの資格を持っているということもあり、水難事故に対する救急救命の知識は人並み以上にあると思っていますが、それでも実際の事故現場に遭遇したときにどれだけ冷静に対処できるかというのは怪しいものです。人工呼吸、心肺蘇生法等は日頃から手順を確認しておかないと、いざという時に頭が真っ白になってしまうことになりかねませんから。

できることなら、一般の人にももう少し人工呼吸・心肺蘇生法等の応急手当の知識が普及してほしいと思います。レスキューとは言わずとも、交通事故・水難事故等・不意の発作に少しでも対応できるよう、それなりの訓練を義務づけることは意味があることではないでしょうか。それでなくとも日本の救急救命法の一般普及率は国際的に見て低いといわれていますし、医者や救急救命士が駆けつけるまでに救急救命が行われていれば生存できたかもしれない死亡事故が多いのだそうです。一般に、意識を失ってから救急救命の行われるまでの時間が短ければ短いほど生存率は飛躍的に増大します。また心肺蘇生等だけではなく、救急車を手配し、周囲を収めるだけでも立派なレスキューだといえるでしょう。

そういった知識が普及し、安全に対する意識がもっと高まるようにと願うばかりです。

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