Phantasy Garden

旅の始まり

3月23日。鹿児島へ向けて旅立ちます。6時に起床してカーテンを開けてみると土砂降りの雨です。ボストンバッグを抱えていかなきゃならないうえに移動手段は自転車しかない状況でこの雨かよ、と鬱な感じ。6時54分発の電車なのですが、それに間に合うようなバスも出ておらず。ボストンバッグは防水性でもないので、雨にあまり濡らしたくないのです。ホント、ダイビング用のSASバッグかボストンバッグにゴミ袋でも被せていこうかと迷った。ゆっくり行こうとか思ってたのに、雨対策で色々と迷ってかなりぎりぎりな時間に家を出る羽目になり、雨の降る最中をボストンバッグ抱えて傘差し運転で駅へ爆走。6時50分ほどに到着したのですが、ズボンの膝下はずぶ濡れだわボストンバッグも水を吸ってるわで割と最悪な出だしでした。

とりあえず鹿児島本線を下り、肥薩線から鹿児島へと向かいます。以前なら鹿児島本線八代?川内間をそのまま通っていたのですが、今は肥薩オレンジ鉄道という私鉄に変わっており、18切符が使えないのです。しかも区間の乗車賃が2500円超で割と高いし。なのでそっちは使わず、八代から人吉を経由して肥薩線に乗り換えます。

しかしここで結構危機的状況に。猛烈にお腹が痛い。雨で身体を冷やしたのがまずかったのか、ガタゴト揺らされる電車に酔ったのか、肥薩線に乗って直ぐのあたりで気分が優れなくなっていきました。しかも豊肥本線や肥薩線などの車両ではトイレがなく、途中下車などしようものなら次の電車を1時間以上待つ羽目に。乗継が狂うと鹿児島への到着時間が大幅に遅れてしまいます。しかし、乗車時間は1時間超。死ぬる。というかむしろ殺せ、と思ってた。なんで1時間1本しかない線かつ乗車時間がクソ長い線に限ってトイレのある車両を使ってないんだよ ヽ(`Д´)ノウワァァン!! 途中の駅で上り列車待ちの際に、ダッシュでトイレいってきましたけど。それでも気分はあまり回復せず、ぐったりとしてました。

体感乗車時間がクソ長かった八代?人吉間をなんとか乗り切り、人吉から吉松への乗り継ぎ。なんかこの区間は日本三大車窓風景の一つらしく、観光列車なるものが出てました。特急並の設備でしたが、一部自由席もあり、普通列車なので18切符のみで乗れます。各名所で列車が止まったり、昭和5年に鹿児島本線が完成するまでは肥薩線が鹿児島本線だったなどの歴史を語る放送が流れたり。観光のための列車というのも悪くないですね。単なる移動経路としてしか考えてなかった肥薩線での思わぬラッキーでした。

国分遊行

吉松でさらに乗り換え、隼人駅を経由して待ち合わせの駅に到着。今回の旅は有歯寺氏のほか、氏の兄様のみかんゼリー氏とかんだた氏をあわせて4人の旅行です。しばらく駅で待った後、有歯寺氏とかんだた氏が駅に迎えに来てくださいました。一旦有歯寺氏の家へと向かって荷物を置き、みかんゼリー氏が近くでスロットをしているとの事で合流しに出向きます。その後はみかんゼリー氏の車で国分へ向かい、昼間っから焼肉を食べたりしつつ、国分を色んなところへ行ったり来たり。城山公園で無駄に長い滑り台ではしゃいだり、上野山遺跡へ行って遺跡を眺めたり。そこから見下ろした夕暮れの錦江湾が素晴らしく美しかったんですが、今回の旅行ではカメラの類を持ってきていなかったのでそれをお見せできないのが残念です。ちなみに、ここでみかんゼリー氏が見つけた四葉のクローバーが後々のネタになりました。

桜島遊行

有歯寺氏の家に宿泊させてもらい、2日目。今日はフェリーを使って桜島へと向かいます。以前にも桜島へは行ったのですが、その時は徒歩だったのであまり回れなかったのですよ。今回は自家用車という素晴らしいアイテムがあるので、労せずして桜島をすべて見ることが出来ます。

まずは湯平展望台へと向かい、桜島からの展望を――と思ったのですが、少し道を登り始めた頃から土砂降りの雨。なんでだよチクショウ。桜島の大雨は土石流の危険性があるので、リアルに命の危機にも陥りかねません。展望がどうのこうのという前に運が悪かったら死にかねない。そんな殺伐とした雰囲気を微塵も感じることもなく、湯平展望台の見学は終了。早いなヲイとか言う前に、見るものがないんです。雨のせいで。

次に黒神の埋没鳥居の見学。前回の鹿児島旅行で果たせなかった見学地です。リベンジ完了に満足しつつ、昭和溶岩を眺めながら桜島の見学が終了。2時間足らずで終わってしまいました。もっと時間が掛かるかな?との当初の予想を裏切り、午前中で今日の予定がなくなってしまい、しょうがいなから鹿児島市内の観光でもするかーとフェリーで鹿児島市内のほうへと戻っていきます。

鹿児島市内観光

天文館をぶらつき、鶴丸城や史跡の見学にガラス工房を覗いてみたりと、なんだか修学旅行のような見学コースを堪能してました。いや私はそういうなのが好きなんですが、だいたいそういうのは一人旅でやるものでしたので、複数人数で回るのに新鮮さを感じてしまったのですよ。帰りに鹿児島名物ぢゃんぼ餅に舌鼓を打ちつつ、帰宅。

鹿児島の夜

家に帰り着いたものの夕ご飯まで時間があったので、アーマードコア大会で暇つぶし。PS2の、しかもアーマードコアなぞ久しぶりに触りましたが、感覚は指が覚えていたようです。耐久力と防御力に物を言わせた超重量級機体に、武装は携行グレネードランチャーとブレードのみ、追加弾装×2という一撃必殺の対戦専用機体を作って遊んでいました。弾切れおこすと死ねますが。

19時を回ってご飯を食べに行こうかということになったのですが、みかんゼリー氏がスロットに行って止まらない状態になっているらしく、仕方ないので周辺にあった回転寿司でちょっと豪勢な夕ご飯。帰りにコンビニに寄ってつまみを買って帰り、かんだた氏のお土産『鬼ごろし』で酒盛りが始まりました。お酒が大好きだというかんだた氏と、お酒を飲むと記憶がなくなる有歯寺氏と、他愛もない話が全て酒の肴に変わってテンション鰻上り。23時ごろに帰宅されたみかんゼリー氏曰く『酒臭すぎだこの部屋!』とのことでした。その後は風の谷のナウシカのDVDを鑑賞したり、悪酔いされた有歯寺氏を介抱したりと小ネタは続き、結局寝静まったのは27時ほど。次の日は8時起床で山登りの予定だというのに大丈夫なんだろうか、と不安を感じることもなく爆睡。

霧島遊行

翌朝、どうにも完全二日酔いっぽい有歯寺氏と多少お酒が抜けきっていないらしいかんだた氏と快調そのものに朝から生ハムを平らげていく私。霧島連峰に行くというのに二日酔いはちょっとやばいかもしれませんが、有歯寺氏は『行ける』と仰ったので予定通り4人で出発。ちなみにやっぱり有歯寺氏は前夜の記憶がなかったそうです。

11時ごろ、霧島牧場に到着。『牛を見ながら牛肉を食べる』というブルジョアジーというかエゴイスティックというかなんかそんな感じの気分を味わいつつ、サイコロステーキの旨さに至福を感じながらまったりとした時間を過ごします。実際の牛舎を見てみたり、牛乳ソフトクリームを食べたり、普遍的な牧場の楽しみを味わって次は韓国岳へ向かいます。この韓国岳は霧島連峰で最も高い標高でしかも当日はまだ雪が残っていたりしたんですが、全くの普段着でわりと冗談半分に登山開始。やばくなったら引き返そうとのことでしたが、結局頂上まで登ってしまいました。その代わり、マジで凍える寒さの風と積もってる雪のおかげで凍死寸前だったのは言うまでもないことですが。頂上で牛乳プリンを食べたんですけど、身体を動かさないと死ぬる。けど、韓国岳山頂からの絶景と雪景色を堪能できたので大満足。今回の旅行ではカメラの類を持ってきていなかったので(ry。登山の帰りにどこか温泉でも寄ろうかとかいう話もあったのですが、面倒になってそのまま帰宅。さすがに登山の疲れは凄まじく、18時を回った辺りで猛烈に眠くなってました。

実はこの日の夕方にはもう帰るつもりだったんですが、翌日に高千穂のほうへと行くことになり、その経路に熊本によるのでそこで下ろしてもらうという形になったので2泊3日ではなく3泊4日に。有歯寺氏は都合上この日の夜に帰ることになりました。明日の高千穂に向けて今日は寝るかと思ったのですが、みかんゼリー氏がスロットに行くとの事で、3人で行くことになり。どうも2日前に四葉のクローバーを拾った後からバカヅキなんだそうで。後からちょっと覗かせてもらっていたのですが、確かに凄かった。結局、1時間で1万7千円ほどの勝ち。この3日間で20万近くを稼いだそうです。幸福の四葉のご加護を垣間見てしまいました。

ついでに私もちょっとやらせてもらったのですが、結局当たりが出ることがなかったというのはお約束。

高千穂遊行

最終日。7時おきで、宮崎県は高千穂へと向かいます。途中、有歯寺氏の忘れ物を届けに有歯寺氏の実家のほうへと寄ったり、そのときに『魔王』を見つけてお土産に購入したり。10時ごろに熊本へと入りました。高千穂は宮崎ですが、九州自動車道を使ったほうが速いので、熊本経由で高千穂に行くことになったんですよ。熊本ICや国道57号線など、いつも見慣れた風景をオフ会で回るというのもなかなか新鮮。57号線を阿蘇方面へと向かい、南阿蘇から高千穂へ。途中道に迷ったりもしましたが、14時ごろに高千穂峡へと到着しました。切り立った高千穂の岸壁を臨みながら行くボートに乗ったり、遊歩道で名所を回ったり。修学旅行コース万歳。高千穂峡の風景も圧巻でしたが、今回の旅行ではカメラの類を(ry。ホント、カメラがないと悔やまれる。

高千穂の風景を堪能した後、近くの天岩戸へと移動します。日本神話と所縁の深いこの地も、なかなか興味の湧く話を聞けました。撮影禁止の御神域など、高野山の旅行を思い出させる雰囲気を満喫。ここの景色も高千穂峡に負けず劣らず綺麗でした。

旅の終わり

天岩戸を巡った後は熊本市内へ動くことに。時間も遅かったので、市内で夕ご飯を食べることになりました。部活仲間ではわりと行く九州ラーメンの店に行くことにしたんですが、駐車場に車を止めるのに道案内が下手くそだったり、道を間違えたりとかなり間抜けなことをしてしまい。帰りに家まで送っていただけることにもなったんですが、さらにまた道を間違えるという失態。ホントに熊本に二年も住んでるのかと問い詰めたいMy頭。最後に、自宅まで到着して熊本ICへの道順を教えて二人と別れることになりました。

終わってみれば、やはりあっという間の旅行でした。観光のために動いた距離が400kmにも届きそうというアクティブかつアグレッシブな旅行でしたが、その分今までにない新鮮さを味わえたので個人的に満足しきり。個人的に気に入った風景を撮れなかった事と、これらの光景をお見せできないという二つの意味で、カメラを持っていかなかったのは失敗でしたが。

最後に、有歯寺氏、みかんゼリー氏、かんだた氏の三氏に感謝の意を申し上げます。

ついでに

  • 4日間みかんゼリー氏の車に掛かっていたBGMが、宮崎アニメ系、バーニングレンジャーやファンタジーゾーン等のSEGA系が大半を占める。
  • というかサクラ大戦やファンタジーゾーンのBGMに脳が侵食される。
  • 4日目のラーメンを食ったら、財布に1円もない完全無一文で終了。

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