Phantasy Garden

後期中間試験が今日、ようやっと終了しました。といっても4日ほどしかなかったんですけど。
高校ラストの試験だというものの、進路決定者や私立希望者にとってはいらない科目を勉強しなければならないという不条理があるらしく。
不条理だ不条理だと大声を上げて訴えながら、結局勉強してこないほうがよっぽど不条理とか思うのは俺だけでしょうか。
よーするに、なんだかんだ理由つけたところで勉強したくないというのが本音っぽいですね。
気持ちは痛すぎるほどわかるんですけど、そこで聞きたいこと。『君たちは一体何のために高校にきていたんだ?』と。
いや、実際聞いてみました。大学進学とか、就職のためだとか、いろいろ返答がありましたけど。いまいちそれって理由になってない気がするんです、俺にとっては。
人間が自分の幸福のために生きていると仮定したら、大学進学や就職=幸せだというんでしょうか? 最終的には自己実現とかいうまぁちょっと哲学めいたものを目指しているのではないかと。
ボランティアや奉仕活動はどうなんだといわれれば、それも各個人にとって自己実現に繋がる人もいるわけですよね。
とすると、高校に来たとか、大学に行くとか、就職するとかいうのは全部その自己実現を達成するための手段であるからして。
まぁ…………お金をためるのが3度の飯より好きとかいう人や、不況に喘いでなんとか就職できた、とかいうと就職できることが確かに幸せかもしれませんが、高校の就職ですからとりわけそういった雰囲気もないし手に職を持っていたらいいやみたいな惰性的な感じを受けます。
大学行くのは大学でやりたいことを見つけるからだ、と主張する人もいます。けど、勉強嫌っている人が何故大学まで行ってやりたいことを見つけようとするのかが不思議でたまりません。
大学はとりもなおさず勉強をするところであり、自己発見の場のサポートにはなっても勉強嫌いの人の直接の理由にはならないと思うんですがねぇ。今更という感も否めないし。
結局は大学で遊びたいという下心が見え隠れ、と。本気で学問を追求して自己発見に繋げようとする人もいるとは思うんですが、あいにく周囲にはそんな人はいませんし……。
そうなると、今度は最初の『幸福のために生きる』という仮定に反駁されます。しからばこう問おう、『キミは何のために生きている』と。
今のところ、完全にこちらが納得できる理由を返してくれた人はいませんでした。つまり、目的がないまま行動しているわけで。
今はそういう若者が増えているという話など数年前から耳にしますけど、この現象の原因をどこに見出すか、というのは難しい話です。
だけどこのまま放っておける問題でもないと思うんですよ。どうにもすることが分からないが、どうにかしなければならない。
――と、テスト後の愚痴を聞いていて思った、精神年齢40代とかでて誉められてるのかけなされているのかよく分からない管理人の意見でした。

「…………今日はまたずいぶんとマイナーなところで話が始まったわね……」
う~む…………しかしのぅ、友人らが愚痴をこぼすたびに思ってしまうことなんじゃよ、ユーリィ。
とにかく9年間の義務教育+親からほぼ強要されて嫌々きていた高校3年間のつけを取り戻すといわんばかりに、大学はレジャーランドと思っている人が多すぎで。
それらは社会的な負担を先送りにして、大学の4年間をとにかく遊びに費やしたい意気込み満々なのだが、その分にかかるお金を考えると絶対割に合わないことしてるよとか思ってしまう今日この頃。
「…………でも、大学出ていたほうが就職内定率が高いとかなってなかったかしら?」
今はそんな神話のような話があるわけなかろ。大卒の内定率も6割ほどまで落ち込んでおる。
それでも企業は、優秀な人材が不足していると嘆いているという矛盾した状況を見ると、普通に考えれば大学生に求められる質を満たしていないってことになるだろ。
その企業に求められる質を満たせない原因が、大学のレジャーランド化といわれているからだ。
テストやレポート一辺倒で成績をつける大学教育にも問題があるとは思うんだが、学習意欲のなさがまったく無関係とは思えん。
4年間でかかる総費用は国公立・自宅生で約600万円、私立・自宅外生で約1100万円という莫大なお金を支払っているというのに、得られた結果が企業の基準すら満たさない質となっちゃ何のために大学行っていたのかさっぱり理解不能だ。
それならいっそ、一年間ほど自分自身を見つめなおさせて、自己実現の道を見つけさせてからしっかり学ばせたほうがずっといいと思うのだがのぅ。
「う~ん…………言うのは簡単だけど……。そうもできない事情もあるんじゃない? 親からしてみれば、子供が一年も何もしてないというのが不安にもなるだろうし……」
俺が親になったとしたら、生きがいも自己実現も何も見つけずにとりあえず大学に行きたいとか抜かすような子供は、一年間ほど旅に連れ出して自己を見つめなおさせるぞ。
「…………その間の貴方の仕事はどうするのよ……? 一年間も休職する気?」
まぁあくまで極端な話、だ。今はまだ子供を持つような歳じゃないし、親の心というのも理解しがたいところがあるしな。
「それはねぇ…………まぁでも、もっとアメリカのように意欲を持って入学する人が増えて欲しいのは分かるわ」
あっちは地方分権がほぼ完璧にできておるからのぅ。州ごとに法律も違うし。
アメリカのやり方に全部賛成というわけではないが、少なくとも日本よりはマシ。民族性なのかどうかは知らんが、日本はどうにも集団的意識ばかりが先行しがちだからな。
これが狩猟民族と農耕民族の差だというが……。どうしてこう、互いの利点だけを取り込めないんだろうかね。
「それが民族っていうものなんじゃない? 理屈や合理性だけでは測れないものっていうのはあるものでしょ」
う~む…………それにしては役所のお偉いさん頭立ち腐れバカの利益追求体質が目に付いてはなれんのだが……。
やっぱり日本はさっさと見切りをつけるべきだろーか。
「そんなこと聞かれても困るんだけど…………」
といっても俺の視点としては、日本はもう地球の一地域としか見てないけど。西欧のほうが環境のレベルが高いし、留学も考えておる。
「へぇ…………以前まではずいぶんと勉強に対して消極的だったのに、最近はなかなか積極的になってきてるわね~」
まぁ…………やる気のない人を見ていて、俺はこうなりたくないとゆー反面的な動機も多分にあるんだが。
それよりもある程度道筋が見えたことが大きな原因だろーな。第一志望大学もほぼ決定。
「というと…………九州のほうの?」
うむ。今月末あたりには、いったん現地に赴いて当日泊まる予定のホテルにも宿泊して、雰囲気というか身体で覚える。
「ずいぶんとまた抽象的な…………ま、多少の事はわかるんでしょ?」
まぁな。去年の同じ時期にも、九州には行っていたわけだし。実際の大学も実は見ているからな。
あとはひたすら、問題を解いていくだけだのぅ。
「合格できるかどうかが一番の問題だからね~…………」

……実は、来週からまたセンターリハーサルテストが続くので、ほとんど休みという休みがありません。
いや、といっても午前中の授業だけで終わりますから時間はあるんですが。
しかしその時間を何に使うかは…………悲しいけどこれ(受験)戦争なのよね。(マテ)
ほぼ毎日、一科目テストがあります。15日は校外模試で、その後は赤本にも取り組む必要がありますし。
今年の更新はもうほとんどない…………ことはありません。(ぇ)
クリスマスやら正月には、なんとか暇を見つけて企画物を催したいですし、いい加減憂さも晴らしたい。(笑)
でも確定事項ではないので、期待せずに気づいたときにでも覗いてくださいまし。(^^;)
ではでは、今日はこの辺で~。

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