Phantasy Garden

この頃日記を書く口調が悪化の一途を辿っているような気がしてならないのは書いている本人だけなんでせうか。以前と比べると、かなり口が悪くなってると思うんですが……。
「いや~、まさにその通りだろう。昨日なんてボコボコ暴言吐いていたしね」
む、ウィスか……。他所様の日記に影響され、だんだん書き方も壊れてきてるのは気のせいではないかと。
「そもそも、この対話形式だってやってるところはやってるし、別にそんなに珍しいってわけでもないし」
そうじゃのぅ……。でもまぁ、今までは安直に走りたくなかったわけで。
「安直? 今は走ってるっての?」
う~む…………そんなフシがあるってくらいなんだが。
「歯切れ悪いねぇ」
とあるところで、日記の書き方について考察があってのぅ。その人の書き方はウェブページに特有のHTMLによる装飾でもって日記をつけるのが嫌だったそうだ。
「…………もうちょっと噛み砕いていったほうがいいじゃないか?」
つまり、文字を大きくしたり、文字の色を変えたりして強調するのが嫌だったと。そんなことしなくても言いたいことは伝えることができる、感情も書き方一つで表現できる、と頑なに装飾をしなかったんですよ。その『真に言いたいことは、そんな強調をして伝えるものではない』という信念に感動して、俺も極力そういった装飾は避けてきたのだ。
「ほぅ…………そういうことで、日記の装飾を避けてきていたのか。で、それが安直だと」
日記での装飾は一般的だからな。人に見せるために公開する日記というのと、HTMLの簡単な修飾技法で広く浸透したものだ。
「まぁ、そんなもんだろうな」
俺はその人の信念に則って、あえて日記では強調を避ける方向を通してきたのだが……。最近かの有名な侍魂や、東方千年帝国協会のようなそういう強調によって面白くしているテキストサイトを見ていると、果たして俺は本当に強調が必要でないと言い切れるのか、と。
「…………言いたいことを強調するのは如何といっていた癖に」
う~む…………でもネタ的にありかなと。
「ヲイ……。いいのかそれで」
だからネタとしては、な。簡単に言うと前にも書いたような気がするが、日記がメインのテキストサイトは日記が面白くないといけない。しかし日記を面白くするとは、大方見ている人に笑ってもらうことである。この客が笑うというのが難しいのだ。素人と芸人の違いは『笑われるか、笑わせるか』の違いだそうだが笑われるのが素人で、笑わせるのが芸人。これは普遍的なエンターテイメントに共通するものと言えそうだし、こういう日記とてまた然り。けどどう考えてもエッセイのプロでもない素人同然の俺らができるとすれば、笑われるのが限界という凄く的を得た意見に納得してしまった次第である。
「その笑われる工夫としての強調か…………。ある意味、なんか寂しい…………」
それは俺とてよぉ~く分かっとる。分かってるが――それが現実だ。(涙)
「…………そもそもここってテキストサイトだったのか? なんか以前否定していたような気がするんだけど」
…………そーいえばそーだったかも。
「……………………またいい加減な…………。そのほうキミらしいけど……」
やかましぃ。というか今更新できそうなものはこれくらいしかないのだ。
「開き直るなよ……。確かにまぁ、書く限りは面白く書くという理由は納得できるけど、こういった対話形式にはその構成におのずと限界が来るだろーに」
……それもそうだなぁ。間隔を空けて、少し『引き』があるから強調もよりいっそう、って感じだし。
「対話形式だと間隔を空けると、少し違和感があるねぇ」
うむ…………。でもまぁ、多少の工夫でその辺りはどうにかなるだろ。
「ほんとに多少で済むのかどうか怪しいけどね……」
そのときはそのとき。
「それが一番首を締めかねないんだけど」
時間がないからのぅ……。ゆっくり考えてもいられんのだ。
「………………結局手前ミソか」
ほっとけ。ではでは。今日はこの辺で~。
「また次に会おう」

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